トピー海運株式会社

海陸一貫輸送を駆使し、付加価値の高い物流サービスを

今日、IT技術の多様化・パーソナル化は著しいものがありますが、このスピード感に歩調を合わせ、「物」を動かす前と後とのスムーズな連携にこそ、新たな物流システムの「形」があり、そこからよりダイナミックに進化させたサービスの提供が、総合物流サービス業としての、トピー海運の永遠のテーマとも言えます。

今年6月に当社社長に就任しました。親会社のトピー工業（株）事業開発戦略センターの副センター長なども務めていますが、親会社のころから数えると豊橋に戻ってくるのは3回目。久しぶりに訪れた豊橋の地は、いつ来ても変わることのない安心感があります。トピー海運も親会社のころから付き合いがあり、社内も顔なじみが多いので、就任後も違和感はありませんでした。自由闊達（かったつ）な社風は親会社そのままに、さらにアットホームで一致団結した雰囲気があり、とても働きやすい会社だと感じています。

海陸一貫輸送でさまざまな物流を駆使できるのが当社の強みであり、総合物流サービス企業として、47年連続黒字決算を堅持しています。そんな中で物流業界は今、大きな岐路に立たされており、当社も無視することができません。陸上輸送における「2024年問題」です。グループとしても全社横断で「物流改善プロジェクトチーム」が組まれており、私は推進責任者を務めるとともに、当社もその一員としてプロジェクトに参加しています。陸上輸送ドライバーの待遇改善の動きに合わせた対応、それによる環境の変化にどう対応していくのか、現在調査中の段階ではありますが、状況をある程度「見える化」して、リスク軽減のための対策を組んでいく予定です。それとともに当社としては、現在、売上の多数を占めるグループ関連の仕事をシフトできるような、新たな顧客開拓も進めていきたいと考えています。今後も、陸上、海上という両方のツールを持ち合わせる強みを活用して、カーボンニュートラルという時代の変化を的確にとらえながら、新しい分野にも戦略的に取り組み、事業拡大をめざしていきます。

若い人材に期待するところは大きいです。今の会社というのはある意味、昭和など過去の時代に作られた古い構造の部分も多いと思うので、いわゆるZ世代と言われる若い世代の方たちが、何ごとにもとらわれず、しがらみもなく、さらにデジタルに強いという特徴を生かしながら、社内に新しい風を吹かせてもらえたらと期待しています。チャレンジ精神を歓迎する会社です！私自身、若いころは本当に自由にやらせてもらえたという感があるので、若い人材がのびのびと活躍できるような場を用意していけたらと考えています。